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現代の名仏師
吉水快聞(よしみずかいもん)

吉水快聞(よしみずかいもん)

「これまで、快慶から多くのことを学んだ
将来的には、快慶を超える阿弥陀如来を創りたい」


作品のご紹介

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Profile

1982年
奈良県に生まれる。生家は浄土宗東光山正楽寺
1998-2000年
第27回奈良県ジュニア県展において「ジュニア県展賞」 受賞
第51回奈良県県展において「知事賞」 受賞
2002年
東京藝術大学彫刻科 入学
2004年
久米桂一郎賞 受賞
2005年
伝宗伝戒道場を成満し浄土宗の僧侶となる
2006年
東京藝術大学美術学部彫刻科 卒業
同大学大学美術研究科文化財保存学彫刻 入学
2007年
グループ展開催。
以下、現在まで大丸、三越、各地画廊にてグループ展を開催
2008年3月
東京藝術大学美術研究科文化財保存学保存修復彫刻 修了
お仏壇のはせがわ賞 受賞
2008年3月
同大学博士後期課程入学
現同研究室博士課程在学

Interview

−仏像を作り出したきっかけは?

仕事風景実家が奈良の寺院だったこともあり、初めは身近にありすぎてあまり興味が持てず、学部のころは生き物などの創作を行っていた。
しかし、大学に通うために地元奈良を離れ上京したことにより逆に奈良の良さを再認識したことや、大学で彫刻を学ぶにつれ、日本の彫刻の原点は、やはり仏像であることを再認識したことで、大学院で文化財保存学の研究室に入り仏像の修復や模刻を通し古典技法を学んだ。

−博士過程のテーマとして快慶を選んだ理由は?

生家が浄土宗の寺院で、本尊である阿弥陀如来を創りたかった。
その中でも、阿弥陀如来立像の原型といえる快慶の阿弥陀如来立像に魅かれ、修士課程で東大寺俊乗堂に安置されている快慶作の阿弥陀如来立像を木地までの模刻を行い、さらに博士課程では引き続き表面仕上げを施した。
そして、ご縁があって博士課程に善光寺の阿弥陀如来の修復に関わったこともあり、 東大寺俊乗堂像の想定復元模刻と修復を行った善光寺像を博士研究テーマとした。

−快慶に魅かれる理由は?

快慶は信仰に篤い人物でもあったようで、截金など装飾性豊かな独自の様式の仏像をつくり、仏の理想の姿を創った人だと思う。

−一番苦労した点は?

写しなのでオリジナルに似せなければならない点。
彫刻には慣れていたが、彩色や漆、截金など専門外の伝統的な技法がふんだんに使われているため、試作などに時間がかかったが、自分の技術が及ばないところもあり多くの人に助けていただいた。

−製作の依頼なども来ているということだが、自分の作品の強みはどこにあると思うか?

強みは第三者が評価するものなので答えるのは難しいが…。
ただ、伝統的な技法を学問的・実地的にこれまで身に付けてきたことは強みだと思う。
伝統的技術を軽視する風潮も一部にはあるが、やはり何百年培われてきた技術を学んでこそ、自分の味が出せるようになると思う。

−これからどのような作品を創りたいか?

仕事をいただければ、どのような作品にでも挑戦していきたい。
後世に残る作品を創りたい。
最終的には、快慶を超える阿弥陀如来を創りたいと思う。(ちょっと言い過ぎかな…)

−ありがとうございました。