不空羂索観音
准胝観音
十一面観音
達磨大師
彫刻家、仏師、仏像塗師の三人の師匠に師事し、 今は若い弟子たちを育てる
流行に流されない伝統の奥義を追究する
故郷の秋田から上京後、京都に移り仏具店との縁で15歳で仏師の世界に。その後、1960年(昭和35年)に京仏師として高名な佐川定慶師に師事。東京オリンピック開催の1964年(昭和39年)には浅草寺宝蔵門・仁王像の制作で知られる彫刻家錦戸新観師、仏像塗師の小川謙吉師に師事するなど師匠に恵まれる。特に佐川定慶師のもとでは厳しい修業に耐え、伝統の技と仏像彫刻の真髄を修得する。 29歳で独立後も流行に流されない、先人が残した奥義を目指しノミを振るい続ける須藤師。「この伝統を若い世代に継承するのが私の仕事」と、自身が講師を務める京都伝統工芸大学校の学生などを弟子に迎え入れている。
須藤光昭(すどうこうしょう)
群馬県高崎市生まれ。
京都の仏具店との縁により仏 像彫刻の世界に。
仏師佐川定慶師、彫刻家錦戸新観師、仏像塗師小川謙吉師に師事し29歳で独立。
伝統工芸士認定。
京都伝統工芸大学校(旧京都伝統工芸専門学校)創設以来、
イタリアのモンツァ市MIA展に出展。
故郷鳥海市の正重寺に聖観音像を寄贈。
若いお弟子さんで活気溢れる京都山科の工房
京都山科の須藤師の仏像彫刻工房からは、歯切れのいい粗彫りのノミの音が響いてくる。中では若いお弟子さんたちが光背や台座を削ったり、古い仏像の修復に取り組んだり、精魂込めて仏像と対峙している。須藤師は平成7年に京都伝統工芸大学校(旧京都伝統工芸専門学校)の創設以来、同校の講師を務め、積極的に若い学生たちに門戸を開いている。「2年間で学べる技はたいしてありません。もちろん素人とは違いますが、仏像彫刻は一生修業の世界なんです。施主さんの気持ちを考え、一緒に働く職人に気を配り、コツコツ頑張る学生は必ず伸びます」と、期待する須藤師だ。