聖観世音菩薩
阿弥陀如来
大日如来
愛染明王
堂宮彫刻師の父の背中を見、 自らは仏像彫刻の修業を極め 江戸仏師の伝統と技を守る
江戸仏師の西村房蔵師に師事し32歳で独立
戦前から神社仏閣を飾る堂宮彫刻師として活躍する父の影響を受けて仏像彫刻を目指す。しかし、父・崇雲の「仏師の修業を本気でやるには、親子の情がかえって邪魔、自分で師匠を見つけなさい」という言葉で、自ら師匠を探すことに。 作品を手に京都の仏師も訪ねたこともあるが、大学在学中は伊藤礼太郎先生、卒業後は真海徳太朗先生、染川英輔先生(仏画家)に師事、最後は江戸仏師として著名な西村房蔵師に師事でき、師匠に恵まれる。 「修業時代に千手観音の42本の手を彫ることで、何体もの仏像を彫るほどの貴重な修業をした」と語る宗雲さん、現在は江戸仏師の匠の技を引き継ぐ数少ない仏師の一人である。
渡邉宗雲(わたなべそううん)
東京都墨田区に生まれる。 本名:敏泰
東京造形大学彫刻科に入学と同時に東京都葛飾区の
平櫛田中木彫研究所に通う。 伊藤礼太郎先生に師事。(新制作協会会員・造形大客員教授・平櫛木彫研究所員)
東京造形大学彫刻科卒業。真海徳太朗先生に師事
(日展評議員・仏師 高村光雲の一番弟子、山本瑞雲に師事) 、
染川英輔先生に師事。(日本画家・仏画家)
西村房蔵先生に師事。
(日展会員・仏師 浅草の仏師 木村鶴光に師事)
独立
太平洋美術会 会員になる
足立区文化活動功労者 感謝状を戴く
渡邉宗雲仏像彫刻展 銀座ギャラリーミハラヤにて個展
父の号「崇雲」(そううん)を継承して、お披露目。読みを同じにしたため、崇を宗にする。
第33回足立区展 実行委員長就任
太平洋美術会 評議員就任
平成16年2月24日 平成15年度
東京都伝統工芸品産業後継者都知事賞 受賞
3人の仏像彫刻師のもとで修業、 父とは違う仏師の道を歩む
同じ木彫でも堂宮彫刻と仏像彫刻の仕事では大きく違ってくる。細工を遠くから見られることが多く、彫りに大味な迫力が求められる堂宮彫刻は、ノミで大胆かつ速やかに削る。これに対して仏像彫刻は粗削りはノミで行うが、後は彫刻刀の特徴を活かして時間をかけて削っていく。仏像彫刻は「美術彫刻と違って、表現の幅は狭いが奥深さがあり、些細な違いが全体の雰囲気に影響する」。仏像を心の鏡とする宗雲さんの修業は、まだまだ続く。