地蔵菩薩半跏像
大日如来
仁王像(吽形)
愛染明王
流れる風の中に生きたい 流れる水の中に生きたい 動かないものの中に流れたい
仏師・西村房蔵のもと10年間修業に励む
日展会員で仏師の西村房蔵先生に10年間師事、仏像彫刻の厳しさと仏師の心構えを学ぶ。「途中まで仕上げた仏像に布を被せて帰宅、翌朝布を取ると、師匠が微妙に手を加えている」。直接は怒ることがなかった師匠の弟子に対する愛情表現であった。生れ故郷の静岡県に工房を構えてからも、東京上野の師匠からの依頼で上京することが多かった。 現在は25年前に買った民家を改築した自宅兼工房で、都会の喧噪に流されることなく、自然と四季の恵みに感謝しながら悠々自適の生活である。「時計も携帯電話も持っていません」と語る金丸悦朗氏。新作「迦楼羅」や「オリジナル四天王」、「子邪鬼十二支」などは、風や水の流れに逆らわずに生きる“金丸悦朗の世界”そのものである。
金丸悦朗(かなまるえつろう)
静岡市に生まれる
太平洋美術学校入学
仏師 西村房蔵に師事
静岡松坂屋にて個展
島田釣耕苑にて個展
静岡サールナートにて個展
高尾山石雲院にて個展
金丸悦朗の世界−創作「迦楼羅」「四天王」「子邪鬼十二支」
「彫刻刀の切れ具合、進み具合で体調が分かる」と語る金丸悦朗氏。如来や菩薩を刻む時の心理は至福の時間である。しかし、そこには言葉で言い表せない緊張感やエネルギーの発散も存在する。したがって、仏像を彫った後は自らの分身のような気の凝らないオリジナル作品を彫る。 例えば、空を自由に飛ぶダイエットされた「迦楼羅」。どこにでも現れる身軽い迦楼羅は表情も格好もユニークだ。四天王の「龍天」「象天」「鷹天」「狼天」の奇抜さ、遊び心が伝わる「子邪鬼十二支」などは、自然の流れや自らの心身の状況に逆らわない金丸悦朗の世界から生まれた傑作である。