仏 像と仏師の世界 日本の仏教美術を今日に伝える名仏師たちとその作品 仏 像彫刻の鑑賞に役立つ知識情報も満載
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仏 師 坪田最明  

宮大工の家系に生まれ 大仏師松本明慶氏に師事、 真如堂麓の自房にて制作に励む

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修業の対象に仏像を求めた比叡山の僧に心を打たれる

日吉ケ丘高で現代彫刻を学んだが、仏像の美しさに魅せられ20歳で大仏師松本明慶氏に師事。元来、宮大工の家系でもあったため父も賛成してくれた。以来15年間、師匠の元で仏像彫刻の修業を重ね1991年に独立、念願の自房を左京区真如堂の麓に構え制作活動に入る。  
ある日、比叡山から下りてきた20代の修業僧が訪ねて来て、「限られた予算しかないが修業のための自仏を彫ってほしい」と言われ、「あなたの持っておられるお不動さんのイメージを形にします」と、修行僧の思いを刀に込めながら彫る。完成した仏像を見た修行僧は「お不動さんのお顔は厳しいが辛い時など叱咤激励して下さる」と満足してくれた。以降、最明氏は「人それぞれの思いや願いに合った仏を彫ろう」という思いを強くする。2003年秋には仏像を身近に感じられる携帯仏を考案し、初の個展を開く。

Profile
 

坪田最明(つぼたさいみょう)

 
1956年

京都市に生まれる

1974年

京都市立日吉ケ丘高校美術工芸コース彫刻科卒業

1976年

大佛師松本明慶氏に師事、佛像彫刻の修行に入る

1986年

京都佛像彫刻展(京都佛像彫刻家協会主催)にて、

 

協会賞(愛染明王)を初受賞

同年8月

師匠より「最明」の称号を受ける

 

京都佛像彫刻家協会凖会員として入会2年後、正会員として認められる

1991年

師匠より独立

以後、京都市左京区真如堂麓の自房にて制作活動をはじめる

1992年〜'06年

京都佛像彫刻展にて、知事賞。

市長賞、協会賞(4回)、宗教工芸新聞社賞を受賞

2003年10月

ギャルリー正観堂(京都東山)にて、初個展

独立以来、京都成願寺 日望祖師像、金沢妙応寺多宝塔内大日如来尊像他、寺院及び在家などの佛像を制作。現在に至る。

 

携帯仏を考案し2003年秋に初個展を開催

床の間や仏間のない家庭が増えている中で、いつでもどこでも手軽に持ち歩き「心のやすらぎやよりどころ」になる携帯仏。現代彫刻の技を生かし仏の姿を浮き彫りにした携帯仏は、直径6センチの円形に様々な仏が精巧に刻まれている。3年前の個展ではお守り感覚と身近さから若い女性の関心を呼んだ。
「殺伐とした時代、宗派に関係なく持ち歩ける仏を彫りたかった」と語る坪田氏、現代人の生活の一部になってほしいとの思いを込めて、最近は掌に乗る小さな立像や厨子付きの仏像にも力を注いでいる。

仏師 坪田最明
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