文殊菩薩像
阿弥陀如来像
薬師如来像
十一面千手観音像
朋琳師からは仏像とは何かを追求する姿勢、宗琳師からは美術的に高める心を学ぶ
形と心が融合した仏像造りを信条に刻む
大文字山と対面する吉田山の閑静な住宅地に工房を構える今村九十九師。一人静かに「作仏の行」に励む場でもあり、瞑想の場でもある。15歳で故郷の伊勢市を離れ、京都の大仏師・松久朋琳師の内弟子として7年、さらに3年の修業の後に独立する。「朋琳先生からは仏像とは何かを追求する姿勢、宗琳先生からは仏像彫刻を美術的に高める心を学びました」と語り、今も師匠の教えを守り続け、施主と仏師と拝む人が一体となる、形と心が融合した仏像造りに精進している。 仏師の祖と言われる大仏師・定朝法印の21世の大仏師・康正の第一子で江戸中期に実在した伊勢の国の大仏師・久七康以の末孫の家系でもある。
今村九十九(いまむらつくも)
三重県伊勢市に生まれる
10才の頃から彫刻を始める
淡路島 八浄寺、等身弘法大師
高野山 金剛峯寺、弘法大師図像
ハワイ ハレイワ弘昭寺、不動・愛染明王
大阪 興徳寺、薬師三尊像、十二神将、他八体
栃木県 台覺寺、不動明王・千手観音、他四体
三重県 洗心教団・教祖像
作品集「慈悲奉造」を自費出版する
大阪 遍照院、薬師如来像
京都 西本願寺、阿弥陀如来像
仏師九名と共に「現代仏師協会」を設立
熊本県 誕生寺、阿 如来像、他四体
熊本県 蓮華院誕生寺、十三仏の内観世音をダライ・ラマ14世
法王猊下に開眼、入魂して頂く、個人として香合仏を法王猊下に奉納
四国八十八ヵ所霊場の出開帳用ご本尊八十八体を製作中 西国三十三観音霊場第二番礼所・紀三井寺の総金箔十一面 千手観音立像(大仏)像高12mを制作中
宗教芸術院などの仏像教室の講師としても活躍
今年4月にはチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が熊本県玉 名市の蓮華院誕生寺の招きで来日。同寺から依頼の今村師制作の聖観音像の開眼入魂の法要が営まれた。「仏師を続けるうえで励みになる」出来事である。 また、日常の多忙な合間をぬっては宗教芸術院(代表者 松久佳遊)や朝日カルチャーセンターの仏像教室の講師を精力的に努めるなど、仏像の心を広く伝え、精進の日々を送っている。