阿弥陀如来
慈母観音
持国天
風神
何百年も生きてきた素材をその時々の天の意のまま、 一木から自然体で掘り出す
京仏師の江里宗平師のもとで6年間修業
江里宗平師への弟子入りは25歳と仏師を目指す年齢としては遅いほうである。しかしその分、若い時代の渡米やさまざまな社会経験が凝縮され、今に生きているという。 京都で師匠・宗平師の厳しくも温かい6年間の修業を通して、仏師として独り立ちしていく心の術を学び、その後奥飛騨で約5年半の独自の修業に入る。この奥飛騨の掘建て小屋での一日16時間にも及ぶ猛烈な彫刻三昧の毎日が、今日の照明師が独創的な作品を創出する基となっている。 どんな複雑な作品でも、何百年も生きてきた素材の一木から自然体のまま彫刻刀を動かして掘り出す。また如来、菩薩、天部に限らず同じ顔を造らないのも師の特徴である。
福井照明(ふくいしょうみょう)
岐阜県益田郡下呂町に生まれる
京佛師江里宗平氏に師事
京都府伝統工芸技術コンクールに菩薩半迦像出品 優賞受賞
独立 飛騨の山奥にて独自の修業に入る
自宅工房にて初個展/日輝展 日輝会美術館賞受賞 龍炎観音
韓国教員大学校より招請を受け講演
ぶつだん館 夢御堂にて個展/作品集「礼拝佛の美」出版
’96年度世界アーティスト オブ イヤー 受賞
瑞泉寺 小倉宗俊老師より得度/日輝展日輝会大賞受賞 持国天
日輝会美術協会常任理事・副会長となる
美術展での受賞多数。及び個展多数開催。
仏師の世界に入る時に抱いた三つの夢を実現
照明師は仏師の世界に入る時に三つの夢を持っていた。25歳で意を決して江里宗平師に弟子入りし、社会経験が豊富な照明師にとって明確な目標はむしろ当然だったかもしれない。京都での修業時代は日常の作業が終了した午後8時以降からが自らの勉強の時間であり、独創性への挑戦の場でもあった。 三つの夢の一つ「個展の開催」は、独立して7年目の1986年に自宅工房で実現した。二つ目の広い工房「しょうみょうあん」は1989年に、三つ目のオリジナル作品集「礼拝佛の美」の出版は1995年に。そして現在は弟子の育成と仏像彫刻教室「しょうみょうあん教室」、「覚王寺教室」などに余念がない。